19歳のスペシャルインタビュー

浅田真央さん
スケートと共に歩んできた19年間 彼女を支えたものとは・・・?

 「5歳からずっとスケートをやってきたので、今ではスケートが生活の一部です」と語る彼女。ほがらかな笑顔でインタビューに答えてくれる彼女は一見普通の女の子。そんな彼女が世界を舞台に活躍できる力は一体どこから生まれてくるのでしょうか。「やっぱりここまでこれたのは温かく見守ってくれるお母さんと、何でも相談できる姉の舞の存在が大きいですね。舞もスケートをしているので、悩んだ時にはアドバイスをくれて、すごく頼りにしています」と家族の支えの大きさを語ってくれました。オリンピックでの活躍の背景には家族の温かい応援があったのですね。
 そんな彼女が今までで一番嬉しかったことは「スケートのことで言えばオリンピックでメダルを取れたことで、私生活ではやっぱりエアロが家に来た時が一番嬉しかったです(笑)」と万遍の笑みで語ってくれました。愛犬エアロへの愛情が溢れる彼女の笑顔も素敵です。
 逆に彼女にとって辛かったことは何なのでしょうか。「辛かったことはすぐ忘れちゃうんですけど(笑)、その時々で目標に向かってひたすら頑張ろうという思いで、焦らずに毎日自分がやれることをやって壁を乗り越えてきました」とのこと。精神面でのタフさが垣間見え、天才に思える彼女も地道に努力をしてきたことが伺えてなんだか身近に感じてしまいました。
 スケートとは離れて、彼女のオフの過ごし方は、「舞と一緒においしいものを食べたりショッピングをしたり、よく恋愛相談もしています」と、お姉さんとの仲の良さを教えてくれました。「スケートの相談とは逆の立場になって、舞に私が恋愛のアドバイスをしています(笑)」と言う彼女。そんな彼女のタイプは「かっこよくて、面白くて優しくて自分と合う人がいいです!」と、ちょっと欲張りでおちゃめな面を見せてくれました(笑)。

19歳はまだ80% 24歳は新たな挑戦をしていく時期

 小学生時代から注目を集めてきた彼女も、今年9月には20歳を迎えますが、その心境はどうなのでしょう。「20歳って子供と大人の境界線だと思うし、スケートの世界では20歳はベテランになるので、しっかりしていかなきゃなと思っています」と言う彼女の姿には頼もしさを感じます。
 彼女にとってのこの19年間を振り返ってもらうと、「スケートを通して海外に行ったり、世界中の人と友達になれたりして色んな経験ができたので、貴重な時間を過ごしてこれたと思っています。でもまだやれていないことがあるので充実度で言うと80%くらい」と、世界で輝くアスリートとしては少し控えめな数値。
 そんな彼女の描く将来が気になるところですが、24歳の時の彼女はどうなっているのでしょうか。「23歳でソチオリンピックがあるので、24歳になった時はひと段落して、ショーに出たり、スケートの仕事を発展させていく頃だと思います」と、仕事面ではしっかりとした未来像を描いている様子。そんな彼女の結婚観について聞いてみると、「結婚したいですね。子供は2人ほしくて、女の子だったらスケートをやらせてみたいですね」とちょっと照れながら話してくれました。「結婚後には、スケート関係の仕事をしながら幸せな家庭を築きたいです」と語り、堅実な姿が伺えました。
 アスリートの力強さと19歳のごくごく普通の少女の一面を持ち合わせた彼女。その描く将来も、日々の目標を明確にたてて着実に実行していくという、彼女の努力の積み重ねで作られていくのかもしれませんね。

浅田真央さん
浅田真央さん 加藤アナ

インタビュー後の2人。以前から浅田真央さんの大ファンである加藤アナ。スケートのことからプライベートのことまで、同じ1924世代として共感することが多く、終始にこやかな雰囲気でインタビューは進んだ。

加藤アナ

構成・制作・撮影 アトリエあふろ(佐瀬進彦・岡本靖正・清水友紀・糠澤武敏)

このページのトップへ