2010.4.17 05:00
トヨタ自動車は昨年12月、カナダでフロアマットの不具合を理由にワゴン「ベンザ」のリコール(回収・無償修理)を実施したが、トヨタが同様のリコールに米国で着手したのはその6週間後の1月下旬だった。米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)が記録を基に伝えた。
同紙によると、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)はこの遅れに注目している。
米国の法律で自動車メーカーは不具合の可能性を認識してから5営業日以内に政府に届け出ることを義務付けられており、NHTSAはこの法律を厳格に執行する方針を示唆している。
一方、トヨタはカナダで使用しているフロアマットは米国のものと「異なる」と説明しており、同社は1月に米国のフロアマットも問題があると判断してリコールに踏み切ったと主張しているという。(ブルームバーグ Yuko Yamaguchi)