国家公務員の身分を管理しているはずの総務省が、今春採用した新人の数をいまだに把握していないことが明らかになった。21日の衆院内閣・総務委員会連合審査会で、原口一博総務相が明らかにした。定数管理を担う総務省と各省庁の連携不足が原因だという。
今年度の新規採用数を尋ねた西村康稔氏(自民)に、階猛総務政務官は昨年度の採用者数を答弁。今年度については、内定者数の5412人しか答えられなかった。
国家公務員の採用は各省庁ごとで、総務省は「集計に時間がかかるため」と説明している。原口氏は答弁で「民間企業なら内定値と実績値がコンピューター管理されている。(政府は)一元管理にかなり時間がかかる仕組みを持っている」と集計方法に問題があると認めた。その上で「こんなので政府と言えるのか」と事務方を批判した。
原口氏は早急な集計を指示しているが、いつごろまとまるかは今のところ未定だという。