スポンサー疑惑:真相究明委員長にソウル大・成教授

野党「特別検察制度を導入すべき」

 大検察庁(日本の最高検察庁に相当)は22日、「検事スポンサー疑惑」の真相を解明する真相究明委員会の委員長に、成楽寅(ソン・ナクイン)ソウル大学法学部教授(60)を選んだ、と発表した。「検事スポンサー疑惑」とは、N建設元代表のチョン某氏(51)が25年にわたり、検事たちに性的な接待を含む、数々の接待を行ってきたと主張し、表面化した問題だ。

 成教授を委員長とし、検察以外から3分の2以上が参加する委員会(委員は8-9人)は、早ければ今週中に正式に発足する予定だ。チョ・ウンソク大検察庁報道官は成教授を選んだ理由について、「成教授は法曹界や学界で信望が厚く、裁判や捜査の制度改善に関する問題などにも通じている」と説明した。成教授は現在、韓国法学教授会と韓国法教育学会の会長を務めており、来月3日に選出されるソウル大学総長(初代理事長兼任)選挙の候補者の一人でもある。

 鄭正佶(チョン・ジョンギル)大統領室長はこの日、国会運営委員会に出席し、いわゆる「検事スポンサー疑惑」について、「本当に問題があり、権力と関連するものであれば、対策を立てたい。この問題については大統領府も徹底した備えを行い、後から何かが明らかになれば、厳重に責任を追及する」と述べた。

 一方、市民団体の参与連帯はこの日、N建設元代表のチョン某氏が実名を挙げた検事57人に対し、収賄容疑で大検察庁に告発した。

 野党も、疑惑の解明や問題となった検事の処罰を行う特別検事制度の導入を求めている。

鄭始幸(チョン・シヘン)記者

朴国熙(パク・グクヒ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る