「乱世」を迎えつつある日本政界(上)

 日本の政界は今、与野党を問わず、指導者のリーダーシップが欠如し、支離滅裂な状況に陥っている。その隙を縫って、「維新」「創」「立」といった字句を入れ、大々的な改革を主張する新党が雨後のタケノコのように登場している。さらに、地方の自立を目指す動きも本格化しており、日本の政界はまさに「乱世」をほうふつとさせる状況だ。

離党者続出の自民党、支離滅裂な民主党

 つい昨年8月まで、50年余りにわたる権勢を誇ってきた自民党では最近、連日のように離党劇が繰り広げられている。各種の世論調査で、「次期首相としてふさわしい人物」として、与野党の支持層を問わず1位に名前が挙がっていた、自民党の舛添要一参議院議員(前厚生労働相)が今月21日、近日中に新党を結成する意向を表明し、22日に離党届を提出した。舛添氏は元東京大教授で、1980年代末からテレビの討論番組やバラエティー番組に出演し、人気を集めてきた。舛添氏は昨年8月に自民党が下野して以降、公開の場で「今の自民党には未来がない」という趣旨の発言を繰り返してきた。日本メディアは、10人前後の自民党議員が舛添氏の動きに追随する可能性が高いとの見方を示している。

 今月10日には、自民党を離党した与謝野馨元財務相ら5人の議員が、新党「たちあがれ日本」を結成した。中曽根康弘元首相や石原慎太郎・東京都知事らが支援するこの新党は、「このままでは日本は滅びてしまう」と主張している。このほかにも、自民党を離党する可能性がある議員の名前が次々と挙がっている。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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