米国が新デザインの100ドル紙幣の発行計画を明らかにする中、北朝鮮で中国国境付近の平安南道新義州市などを中心に、精巧な100ドル偽造紙幣（通称・スーパーノート）が大量に出回っているもようだ。米自由アジア放送（RFA）が22日報じた。

　同局は北朝鮮消息筋の話として、米国が新紙幣を発行するといううわさが1月中旬に事前に伝わったことを受け、北朝鮮の労働党対南工作部署や人民軍偵察総局が大量に製造、保有していた偽造紙幣を急きょ流通させたと伝えた。消息筋は「スーパーノートを流通させるよう指示したのは、金英徹（キム・ヨンチョル）偵察総局長だ」と語った。金総局長は、ファン・ジャンヨプ元朝鮮労働党書記の暗殺計画や哨戒艦「天安」の沈没事件の黒幕として指摘される人物だ。

権景福（クォン・ギョンボク）記者