Kリーグ:今季は外国人助っ人全盛

選手再編のチームも

(左から)ルシオ(慶南)、エニンヨ(全北)、インディオ(全南)。

 昨シーズンのKリーグは、久々に韓国人選手が大活躍し、外国人全盛の流れを変えた。李東国(イ・ドングク)=全北=が韓国人選手として3年ぶりに得点王に輝いたのが象徴的な例だ。6年ぶりに20ゴールを突破したのも李東国だった。得点ランキングでは、李東国を筆頭に、トップ10に韓国人選手が6人もランクインした。2008年シーズンの得点ランキングで1位から4位まですべて外国人選手だったのとは対照的だった。

 原因に挙げられるのは、米国に端を発する08年以降の経済危機だ。母体企業の支援金が減少し、球団は年俸の高い助っ人外国人の獲得を控えるようになった。

 ところが、今年は様子が違う。2年ぶりに助っ人天下が訪れたという雰囲気だ。

 第8節を終えた現在、得点ランキングの上位5人はすべて外国人選手だ。トップを走るのは9得点のルシオ(慶南)、2位には5得点のエニンヨ(全北)とインディオ(全南)、4位は4得点のラドンチッチ(城南)とエステベス(ソウル)と外国人が並ぶ。ファブリシオ(城南)とモッタ(浦項)も7位に付けている。

 韓国人選手では、18日の浦項戦で4ゴールと爆発したユ・ビョンス(仁川)が6位、ペク・スンミン(全南)と崔成国(チェ・ソングク)=光州=が9位に入っているだけだ。

 外国人選手が再びKリーグを席巻しているのは、昨年に比べ景気が回復したためとの分析だ。蔚山、水原など一部の球団では、今年は外国人の獲得に金を惜しまなかったとの声も聞かれる。

 外国人の獲得に力を入れて成功したいい例が慶南だ。現在得点ランキング首位のルシオを、契約金と年俸を合わせ70万ドル(約6500万円)の1年レンタル契約で獲得、期待以上の成果を挙げている。

 この状況に、一部の球団は外国人選手再編の動きを見せている。シーズン開幕から2カ月で外国人の放出が取りざたされる球団がある中で、城南は今年6月に契約が満了するファブリシオについて、契約を延長するか検討中だ。外国人枠が空いている13位の全南と15位の江原も、助っ人獲得を急いでいる。

クク・ヨンホ記者

スポーツ朝鮮/朝鮮日報日本語版

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