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ページ更新時間:2010年04月23日(金) 20時14分
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■ 仕分けで注目のUR、不透明な契約も
事業仕分け第2弾で注目されているのが、週明け26日に仕分けが行われるUR都市再生機構。14兆円もの有利子負債を抱えているURが、ファミリー企業と駐車場運営をめぐって続けてきた不透明な契約を追いました。
全国に77万戸ある都市再生機構のUR賃貸住宅。実はこの組織に不透明な利権が存在し続けています。駐車場です。 「みんな怒ってますよね。『また貸し』のシステム自体がおかしいと思ってたんで」(ビューコート小港 自治会長 丸山巌さん) こう憤るのは、横浜市のUR賃貸住宅に住む自治会長・丸山巌さん。丸山さんは、ある特定の企業が駐車場の運営で不当な利益を上げていると話します。その企業とは日本総合住生活。全国のUR34万台分の駐車場の運営を独占的に請け負っています。 「URの仕事の下請け。駐車場管理と団地の清掃」(ビューコート小港 自治会長 丸山巌さん) 日本総合住生活とは、URがおよそ77%を出資するファミリー企業。役員16人のうち10人はURからの天下りです。 なぜ総合住生活が契約を独占しているのか。かねてから疑問視してきた丸山さんは、情報開示を求めた裁判である内部資料を入手します。 「いまは倍ですね。かつては6倍。それは裁判の中で明らかになった」(ビューコート小港 自治会長 丸山巌さん) 資料によれば、丸山さんの団地では、駐車場代は1万6200円から1万8000円となっていますが、総合住生活はURから1台あたり9400円で借りています。つまり、「総合住生活」は仕入れ値の2倍の料金で住民に貸していた形です。2年前までは仕入れ値が3100円、6倍の料金というケースもありました。 総合住生活側は、「設備費や修繕などのコストがかかり利益はない」と主張しますが・・・。 「平置きですよ。線引いてあるだけでしょ。メンテナンスの費用もなにもないですね。15年間で初めて線を引き直した。丸もうけですね。人件費も何もかからない」(ビューコート小港 自治会長 丸山巌さん) 丸山さんたちは先月、URに要望書を提出し、競争入札を導入し、駐車場料金を下げるよう求めています。 「URは全国にまたがっているから耐えている方がいっぱいいる。ぜひ事業仕分けのトップにあげて欲しい」(ビューコート小港の住民) URと日本総合住生活との不透明な契約は、莫大な利益につながっていると、民主党議員も指摘していました。全国規模でみると日本総合住生活は、URから駐車場用地34万台分を年間202億円で借り、住民に貸して、388億円の収入を得ています。駐車場事業で年間186億円もの粗利益をあげている形です。 「やらせる先が全部自分たちの天下りのファミリー企業。相当水ぶくれになっていると。おそらく大きな利益の源泉になっていると思う」(尾立源幸 参院議員) 独占的な契約についてUR側は、「総合住生活は、UR業務を補完するために出資した会社なので問題はない」とコメントしています。 では、当の総合住生活側は独占契約をどう説明するのでしょうか。 「ノーコメントです」(日本総合住生活 荒田建 社長) UR前身・都市基盤整備公団の副総裁から再就職した社長を直撃しました。 Q。(URと総合住生活の)随意契約は不透明との疑念を抱かれているが。 「・・・」 Q.今度、事業仕分け第2弾でURもそ上にのぼるが。日本総合住生活も関連企業として取り上げられる可能性もあるが、どうでしょうか? 「・・・」 今週月曜日、仕分け人がURの駐車場を視察しました。 「関連会社への管理業務の委託とか、駐車場経営の委託を全体的に見たいと」(仕分け人・蓮舫 参院議員) この駐車場問題、事業仕分け第2弾でどう見直されるのでしょうか。(23日18:02)
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