26日午後3時に開通する広島高速2号全線と3号延伸部では、出入り口となるランプごとに、本線での進行方向が決まっている。利用者が進みたい方向とは、逆にしか行けないランプに入ってしまう恐れがあり、広島高速道路公社は「事前に把握してほしい」と注意を呼び掛けている。
●出入り口
2号は温品ジャンクション(JCT、東区温品町)―仁保JCT(南区仁保沖町)の5・9キロが全通する。出入り口となるランプは北から矢賀、府中、大州、東雲、仁保の5カ所設ける。3号は開通済みの仁保JCT―宇品の2・6キロの西側が吉島まで2・2キロ延伸され、途中に出島ランプができる。
●進行方向
例えば、府中ランプの入り口から進める本線の方向は北向きだけ。一方で、府中ランプの出口を利用できるのは本線を南進してきた車だけとなる。
北隣になる矢賀ランプは、その逆だ。入り口から進める本線の方向は南向き。出口を利用できるのは本線を北進してきた車である。
このように高速2、3号では進める方向が逆のランプが、交互に設置されている。北側で接続する山陽自動車道広島東インターチェンジに向かう場合、高速2号では府中か東雲ランプから入らなければならない。同じく南側でつながる広島呉道路に行く場合は矢賀、大州、仁保の各ランプから入る必要がある。
●仁保ランプ
また、2号の仁保ランプを新設するのに伴い、約500メートル南の広島呉道路の仁保インターチェンジは廃止される。広島呉道路や広島高速とつながる海田大橋の利用者も26日以降は、新設の仁保ランプを使うことになる。
各ランプの進行方向が限定されている構造について同公社は「都市高速では一般的な方法。双方向に出入りできるようにすると費用がかかる」と説明している。
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