刑務所幹部5人を書類送検、宮崎 受刑者虐待の疑い宮崎刑務所(宮崎市)は23日、所内で50代の男性受刑者を虐待し、虚偽の記録を作成したとして、特別公務員暴行陵虐と虚偽公文書作成の疑いで、本村敬彦主任矯正処遇官(47)ら幹部職員5人を書類送検した。「受刑者の態度が日ごろから悪く、懲らしめてやろうと思った」と供述しているという。 送検容疑は、2008年7月24~25日、受刑者を保護室に約24時間収容した際、床暖房を作動させて室温を上げた疑い。本村矯正処遇官は25日、事実を隠すため、保護室動静記録表の室温欄に「38」と記載されていた数字を「28」に改ざん、その後5人は同年9月下旬ごろに体裁を整えた虚偽の記録表を作った疑い。昨年11月に福岡矯正管区が実施した調査で発覚した。 宮崎刑務所は23日、本村矯正処遇官を懲戒免職、3人を停職6カ月とした。残る処遇部長=当時(55)=は3月に自殺している。監督責任を問われた元所長(57)は減給2カ月。 角田康彦所長は「誠に遺憾。幹部職員の指導を含め、適正な職務執行を徹底するよう指導していきたい」とコメントした。 【共同通信】
|