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長時間勤務の実態などを訴えるアルバイト店員(手前)=19日、県庁 |
時間外労働手当の未払いや解雇通告は不当だとして、牛丼チェーン「松屋」の県内店舗で働く20〜30代のアルバイト店員3人が労働組合を結成し19日、会見を行った。アルバイト店員や支援者は「牛丼戦争≠ニいわれる価格値下げ競争の裏で、不当な労働搾取が行われている」と主張。今後、長時間労働などの実態を訴え、職場の待遇改善などを社側に求めていくという。
個人加盟の労働組合「全国一般埼京ユニオン」の分会として今月17日に結成した。1994年からアルバイトで働いている分会長の男性(35)は「15時間以上の長時間勤務をたびたび強いられているのに、時間外手当は全く出ていない。ささいなミスで時給を下げられた上、解雇を言い渡された」と訴えた。
一方、松屋フーズ本社法務室は「労働契約の期間満了による雇い止め」と説明。時間外手当についても「就業規則にのっとり、半月ごとの変形労働制を取っている。半月の残業時間が84時間を超えた場合は残業代を支払っている」としている。
同ユニオンの嘉山将夫執行委員長は「団体交渉を申し入れているが、拒否が続けば法的措置も辞さない」と話した。
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