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大毅vs坂田『因縁対決』ついに実現へ

 坂田健史との対決が事実上“内定”した亀田大毅
 坂田健史との対決が事実上“内定”した亀田大毅

 世界ボクシング協会(WBA)は、フライ級王者の亀田大毅(21)と、同級元王者で7位の坂田健史(30)=協栄=の世界戦の興行権を29日(日本時間30日)に米ラスベガスで入札にかけると、19日の同団体のHP上で発表した。亀田ジムと協栄ジムはファイトマネー未払い問題で係争中にあり、WBAからの対戦指令にもこう着状態だった。入札にかけることで、因縁の対決が事実上“内定”した。

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 大毅‐坂田の対決が、実現に向けて動いた。WBAによると、入札は29日。日本ボクシングコミッションに正式な報告はないが、安河内剛事務局長は「本部の公式HPでの発表だから、正式なものと受け止めている」とした。

 入札は一般的にWBAによる指名試合や、WBAが義務付けたタイトル戦で、王者と挑戦者陣営の交渉が決裂した場合に行われる。WBAは2月に新王者となった大毅に対して、坂田の挑戦を受けることを義務付けた。もっとも、亀田ジムと協栄ジムが係争中のため、交渉のテーブルにつくことが困難と判断し、入札に踏み切った。

 入札には、WBAから認定された世界各国のプロモーターに参加する権利がある。最低入札額は8万ドル(約744万円)。亀田ジムは現在、父史郎氏の暴言問題で活動停止中のため、入札に参加できない。興毅、大毅、和毅の3兄弟が東日本協会預かりとなっているため、同協会が亀田ジムに代わって入札する可能性もある。

 もっとも、29日までに亀田ジムと協栄ジムの間で交渉が成立すれば、入札はなくなる。亀田ジムの五十嵐紀行会長は「何も話すことはできません」とする一方で、協栄ジムの金平桂一郎会長は「入札に向けての準備をしている。亀田サイドと話す準備もあるが、協会預かりなので難しいかもしれない」と見通しを示した。

 入札指令に亀田ジムが応じなければ、大毅の王座ははく奪される。入札か交渉か‐。29日までに答えが出るものの、大毅‐坂田戦の実現は確実になった。

(2010年4月20日)
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