山下会長(左)とミット打ちを行う長谷川=神戸市兵庫区・真正ジム
「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(30日、日本武道館)
王者・長谷川穂積(真正)が21日、神戸市兵庫区の真正ジムで、5ラウンドのスパーリングを行った。試合まで10日を切り、通常なら減量苦で動きが鈍る時期だが、軽快な動きでパートナーを圧倒。見守った山下会長は「この時期にこれだけ動けたことはない」と目尻を下げた。
長谷川も「今までより動けている」と満面の笑み。好調の理由は、減量苦からの“解放”だ。「今回は減量がテーマ」と話し、V14を目指すかどうかの試金石とするつもり。そのためV11戦が決まると同時に契約する「ザバス」(明治製菓)の村野あずさ管理栄養士に連絡し、今まで以上のサポートを求めた。
細かい食事のメニューを作製してもらい、栄養についての講義も受けた。「リミットまで1・5キロ。いつになく順調です」と笑い、「効果は大きい」と村野さんに感謝した。“最大の敵”はクリア。あとは“最強の敵”を打ち倒すだけだ。
(2010年4月23日)