ホーム > リング > リング最新紙面記事

モンティエル、長谷川へ逆挑発Tシャツ

 長谷川へのメッセージ入りTシャツを手に宣戦布告するモンティエル=東京・神楽坂の帝拳ジム
 長谷川へのメッセージ入りTシャツを手に宣戦布告するモンティエル=東京・神楽坂の帝拳ジム

 「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(30日、日本武道館)

 挑戦者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)が22日、王者・長谷川に対し、逆襲に出た。東京・神楽坂の帝拳ジムでの公開練習で、長谷川を挑発するコメントを記したTシャツを披露した。14日に長谷川が「オレはお前がちっこいチャンピオンって知ってるぞ」とプリントしたTシャツを披露したことへの反撃で、「お前がデカイのか確かめてやる」とやり返した。日本未公認ながらWBO王者としてのプライドを見せ、WBCとの“王座統一”を誓った。

  ◇  ◇

 会見中、モンティエルは突然一枚の白いTシャツを突き出した。表には、黒いマジックで記されたスペイン語が並んでいた。「お前は世界の中のチャンピオンなのか、家の中だけのチャンピオンなのか。お前がデカイのか確かめてやる」。怒りをこめた逆挑発メッセージだった。

 長谷川が14日に神戸で公開したTシャツへの反撃だった。このTシャツには「オレはお前がちっこいチャンピオンって知ってるぞ」とスペイン語でプリントされている。モンティエルがフライ級上がりで体が小さいことを皮肉ったものだが、モンティエルは逆に海外での試合経験のない長谷川を『内弁慶』と皮肉った。

 世界戦で18戦(16勝12KO2敗)実績を誇り、フライ級から3階級を制覇したモンティエルは、世界戦11戦の長谷川に対して「経験の差」を強調した。また、これまで米国、フィリピン、ドイツで世界王座の防衛戦を経験しており、今回の日本で4カ国目。日本で試合を続けている長谷川を「格下」扱いした。

 「今回はこれまでで一番大きなファイトだから一番練習をした。長谷川よりオレの方が経験がある。ボクサーとしてオレの方が優れている」。この日はスパーリングを行わず、約15分間シャドーボクシングで汗を流しただけで練習を切り上げた。どこまでも余裕たっぷりの“挑戦者”は「WBCのベルトをメキシコに持って帰る」と言い切った。

(2010年4月23日)
Copyright(C) 2010 デイリースポーツ/神戸新聞社 All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp