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ブランコ、虎戦前に一発&適時打

 8回、ブランコが左中間にソロを放つ
 8回、ブランコが左中間にソロを放つ

 「中日3‐1ヤクルト」(22日、ナゴド)

 マンモスを揺るがす前哨弾。落合竜の主砲が竜虎決戦を前に目覚めた。ドミニカンパワーさく裂。昨年の本塁打&打点の2冠王・ブランコが同点適時二塁打にトドメの6号ソロで、タテジマ退治に弾みをつけた。待ってろ、甲子園‐。

 幕開けは11試合ぶりのタイムリー。1点を先制された直後の四回、無死二塁から、左中間へ同点の適時二塁打。敵軍に傾きかけた流れを呼び戻し、捕逸で勝ち越すお膳立てを整えた。

 フィナーレは6試合ぶりの豪快弾。八回、113キロのカーブを引き付け、左翼席に勝負を決める6号ソロを見舞った。重心が崩れるほど変化球を追い掛け、空を切り続けたバットが生んだ懐かしの角度。復調気配は十分だ。

 「神様のおかげだよ。今までは打とう、打とうという気持ちが強すぎたんだ。だからその気持ちを抑えて、ボールとうまくコンタクトしようと考えたんだ」。持ち前のパワーに物を言わせたスイングを封印し、獲物との呼吸を合わせることに専念した頭の切り替え作業が実を結んだ。

 さあ虎狩りだ。3タテを決めた今月上旬の初対決では、10打数1安打とカヤの外だったが、試合を重ね、感覚を養い、心身ともに上向き加減。胸の前で十字を切り、天を見上げ、心静かに祈る。どうか、打てますように。

(2010年4月22日)





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