中世の遊女とシャーマン、その意外な接点とは?
掲載日時:2010.04.19 20:00 コメント [0] , トラックバック [0]
土屋アンナ主演の映画『さくらん』や古くは『吉原炎上』など、「遊女」や「花魁(遊女の最高位)」をテーマにした映画や小説は数多くあります。
江戸時代では花魁は、ファッションセンスや教養の高さから一般庶民にとっての憧れの的、いわば、現代でいうところのセレブな存在でもありました。
一般庶民にはたやすく触れることの出来ない秘密主義な世界、それが今でも人々の興味をそそるのでしょう。「限られた空間で行われる秘め事」を生業とする花魁には神々しいイメージさえあります。
これって何かと似てませんか?
「限られた空間で神に奉仕する職業、女性シャーマンである巫女」。
そう、実は、古来の巫女と中世の遊女には意外な繋がりがあるのです。
『古代ユダヤ人と聖徳太子の秘密』(月海千峰 著/日本文芸社)によると:
もともと遊女というのは、古来の巫女のなれのはてである。
(中略)元来、巫女たちは神社に奉仕していたのだが、その修行はとても厳しいものだったようで、中世の頃になると修行を逃れ巫女抜けをして、各地を放浪する者が出はじめた。
また、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると:
諸外国の神殿娼婦と同様、日本の遊女もかつては神社で巫女として神に仕えながら歌や踊りを行っていたが、後に神社を去って諸国を漂泊し、宿場や港で歌や踊りをしながら一方で性も売る様になったものと思われる。
と、あります。実は巫女が遊女に転職していったというのです。
前出の『古代ユダヤ人と聖徳太子の秘密』にはこんなことも書いてありました:
当時において、巫女との交わりは神との交わりであり神聖なもので、その際、巫女に支払われる代金は、神への賽銭でもあった。
遊女が「観音・菩薩」などと呼ばれるのは、彼女たちが巫女であった頃に担っていた信仰の痕跡なのである。
巫女であった遊女とのまぐわいを通じて、神とのまぐわいを擬似体験する男性陣。中には、性エネルギーの交換から神秘体験をした人もいたのかも......!?
エロスピ的にグッとくるお話です。ますます中世の遊女の神秘性に魅了されてしまいそうです。
(OLIVIA)
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掲載日時:2010.04.19 20:00 コメント [0] , トラックバック [0]