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堀内前巨人監督 自民“救援”登板「剛速球勝負」
自民党・谷垣総裁(右)と握手を交わす堀内恒夫氏
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自民党は22日、夏の参院選比例代表にプロ野球巨人前監督の堀内恒夫氏(62)を擁立することを正式に決め、堀内氏は東京・永田町の党本部で記者会見した。混迷続きの政界に「剛速球で向かっていく」と決意を表明。その後面会した谷垣禎一総裁(65)とは顔立ちが似ているため、谷垣氏が「堀内さんくらいたくましい感じが出たらいいのに」とこぼす一幕もあった。
午後3時から開かれた会見には大島理森幹事長、河村建夫選対局長ら党幹部が顔をそろえ、目玉候補をアピール。現役時代にやんちゃで生意気な態度から「悪太郎」「小天狗(てんぐ)」の異名を取った堀内氏は「私がここに立っていることに違和感を感じていると思いますが、それを今から説明したい」と切り出した。
巨人V9時代に背番号18で通算203勝を挙げたエース。当時は大きく曲がるカーブが決め球だったが、政界には「剛速球で向かっていきます。変化球は使わない」と話した。
少年野球の指導などを通してスポーツの重要さを痛感していたところに自民党から出馬の打診があり、「子供たちはスポーツを通じて大きく育ってほしい。スポーツ界の発展のために尽力したい。そのために政治の世界に飛び込もうと思った」と説明。政治における目標として「スポーツ省の設立」を掲げた。山梨県甲府市で絹糸工場を営んでいた父親が自民党支持者だったことから、同党にはなじみがあったという。
ただ、現在の自民党は離党者が相次ぎ危機的状況。その現状については「危機感と緊張感を持つ必要がある。わが党は一本にならないといけない」と述べた後、「もう“わが党”でいいんですか?」と大島氏らに尋ね、笑わせる場面もあった。
会見後には総裁室を訪れ、谷垣氏と面会。笑顔で握手を交わす両氏は、どちらも左分けで広めのおでこ、眼鏡も似ていて、背丈も同じくらい。報道陣から「顔が似ている」と指摘されると、堀内氏は「光栄です」とニヤリ。谷垣氏は「こちらこそ光栄だな〜。堀内さんくらいたくましい感じが出てくれるといいんだけど。気合入れていかないと」と苦笑した。
◆堀内 恒夫(ほりうち・つねお)1948年(昭23)1月16日生まれ、山梨県出身。甲府商業高校卒。1965年に第1回ドラフト会議で巨人から1位指名を受け、翌年に入団。ルーキー記録となる開幕13連勝を含む16勝を挙げ沢村賞、新人王など獲得。80年に通算200勝を達成。83年に現役引退。通算成績は203勝139敗6セーブ、防御率は3・27。巨人軍投手コーチ、ヘッドコーチを務めた後、04年に監督となったが、翌年には成績低迷を理由に辞任。08年に野球殿堂入り。
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