野球:岡本の投球めぐり監督たちが見せたフェアプレー精神

 ソウルの木洞球場で21日、心温まる場面が見られた。

 ネクセンの金始真(キム・シジン)監督が配慮し、LGの朴鍾勲(パク・チョンフン)監督が理解を示した。金監督は試合前、LGの抑え・岡本の投球モーションについて話した。金監督は前日の試合で、岡本の投球動作が二段モーションであることをパク・ジョンチョル主審に抗議し、主審は岡本に警告を発した。

 金監督はこれについて、「朴監督にしっかりと伝えてほしい。これはLGの連勝に揺さぶりをかけるために抗議したわけではない。もしそうだとしたら、8回に指摘しているはず。6-2と試合がほぼ決まった9回に抗議したのは、そういった事情を配慮してのもの」と説明した。

 続けて「左足を上げる動作が一定ではない。打者と走者のタイミングを外すためなら問題となる。日本で問題になったことも知っている。今後修正すべき部分」と強調した。

 金監督の指摘に対し、朴監督は快く受け入れた。朴監督は「僕でも二段モーションを指摘したと思う。昨日は普段よりもモーションが大きかった」と認めた。

 続けて「岡本の投球モーションは、春季キャンプで韓国野球委員会(KBO)の審判がチェックし、問題ないとの判定を受けた。ところが、多少モーションが大きくなり、二段モーションの指摘を受けた。昨日の試合終了後、チョ・ジョンギュ審判委員長と話し合ったが、その際にキャンプ時とはモーションに違いが認められると言われた」と話した。

 加えて、岡本に投球モーションの修正を伝えるという意向も示した。朴監督は「今日、話そうと思っている。これまでの投球フォームを変えることには戸惑いを感じるかもしれないが、ベテラン投手なのですぐに対応してくれると思う」と述べた。

 実際のところこうした抗議は、相手を揺さぶるのが目的であることが多い。しかし、今回の岡本の二段モーションの件に関しては、両チームの監督がフェアプレー精神を見せた。

木洞=シン・チャンボム記者

スポーツ朝鮮/朝鮮日報日本語版

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