世論調査:セマウル運動40周年、国民の評価は?(下)

 一方、セマウル運動の問題点としては「地域の不均衡発展」(27.0%)、「不正腐敗に関与」(26.0%)、「非自発的な政府主導の運動」(22.3%)、「画一的な推進方式」(20.6%)などが挙げられた。「セマウル運動についてよく知っているか」という質問には、大半(77.1%)が「知っている」と答えた。

セマウル運動のグローバル化

 セマウル運動は現在、世界13カ国で展開されており、74カ国4万7000人余りの外国人が研修を受けるために韓国を訪れるほど、世界が認める大韓民国固有のブランドになっている。昨年7月、オバマ米大統領も父の故郷ケニアを訪問した際、「貧困から脱出するためには韓国のセマウル運動を見本とすべきだ」と話した。

 しかし、このようにセマウル運動が海外各国に伝授されていることを知る国民は56.7%で、半分前後にとどまった。セマウル運動の海外伝播の必要性については、81.6%が肯定的に評価した。また、その目的としては「国際的な影響力の増大」(31.7%)、「世界の貧困撲滅」(27.1%)、「韓国が受けた国際援助に対する恩返し」(17.6%)などの回答があった。「現代社会において、勤勉・自助・協同というセマウル運動の精神が必要か」という質問には、91.1%が「必要だ」と答えた。

 全国の成人1500人を対象に実施された電話による世論調査の標本誤差は95%、信頼水準は±2.5%となっている。

洪永林(ホン・ヨンリム)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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