上海万博:リハーサル初日、長蛇の列にごみの山

 上海万博の開幕を1週間余り先に控えた20日、現地で入場リハーサルが始まった。しかし、その様子を見守った香港メディアの評価は手厳しかった。見出しを見ても、「上海万博、初のリハーサル大混乱」(香港経済日報)、「20万人押し寄せコントロール喪失」(明報)、「入場リハーサル初日に暴力相次ぐ」(サウスチャイナ・モーニング・ポスト)などといった具合だ。

 中国は2008年の北京五輪以来最大の国家イベントとして、上海万博の準備を進めてきた。上海万博は5月1日の開幕から184日間の長丁場に入る。万博組織委員会は20日午前9時ごろ、面積5.28平方キロメートルに及ぶ会場に通じる8カ所のゲートを一斉に開けた。入場客は空港並みの厳格なセキュリティーチェックを受けなければならなかったが、6番ゲートでは1時間もたたないうちに検査台自体が消え、フリーパス状態に陥った。

 入場後も20万人が押し合いへし合い。長さ5分の映像ショーを見るのに1時間半待ち。トイレや飲料水の購入にも20分ほど並ばなければならなかった。至る所で口論や小競り合いが起き、パビリオンの隅はごみの山に。コンパニオンやボランティアが不足していた上、呼吸が合わずに混乱を拡大させた。明報は「万博組織委は『準備万端』と何度も繰り返したが、数時間でコントロールを失い、午後には入場者を外に追い出した」と批判的に伝えた。

香港=李恒洙(イ・ハンス)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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