上海万博:開幕へカウントダウン

 159年の万博史上で最大規模となる上海国際博覧会(上海万博)の入場リハーサルが20日に行われ、5月1日の開幕に向けたカウントダウンに入った。

 上海万博は4月30日に胡錦濤国家主席、サルコジ仏大統領ら各国首脳20人余りが出席して行われる開幕式に続き、5月1日から10月31日までの184日間にわたり開催される。

 万博開幕を控え、上海市には世界各国の関係者、観光客が続々到着している。韓国の大韓貿易投資振興公社(KOTRA)のキム・ドゥヒ上海万博事務所長は「主な国家館、企業館、都市館などがほぼ完成し、テスト運営に入っている。世界各地の企業関係者や早めに訪れた観光客でホテルが込み合い始めた」と語った。

 全世界が金融危機から回復し始めた時点で開かれる上海万博には、192カ国、50の国際機関が参加する。中国の友好国である北朝鮮も万博に初参加する。上海万博組織委員会は21日、「参加国・機関数は史上最大で、世界各地から1万3000人のメディア関係者による取材申請があった」と述べた。

 予想される観光客数は、外国人500万人を含む7000万人に達する。これは1970年の大阪万博の6400万人を上回り最大規模となる。中国国営新華社通信は同日、「1904年のセントルイス万博に初参加した中国が、106年ぶりに自国で万博を開くことになった。今回の万博は北京五輪よりも盛況が見込まれる」と報じた。

 万博組織委は開幕に先立ち、20日から26日までをリハーサル期間とし、最終的な施設点検や予行演習に入った。20日には建設関係者や周辺住民の代表、一般市民ら20万人が会場に押し寄せた。

 開幕を控えた中国公安当局も緊張している。上海と周辺都市の空港、駅前などには数万人の武装警察が配置されたという。今月初めには大々的な犯罪取り締まりで、窃盗、すり、売春、賭博、麻薬などの犯罪で約6000人が検挙された。また、上海の暑い夏を考慮し、食品の安全性に対する対策も進んでいるという。孟建柱公安相は19日、上海万博の安全点検会議で、「安全に万博を開催することこそ最大の展示になる」と強調した。

北京=崔有植(チェ・ユシク)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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