豪ANZ銀、外換銀の経営権に関心

 ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は21日、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)が韓国外換銀行の過半数株式(約51%)の売却に向けた公開入札に参加を検討していると報じた。

 同紙は消息筋の話として、ANZがアジア市場の強化を目指し、外換銀株の取得を検討しているとし、「検討はまだ初期段階にある」と伝えた。これに関連し、ANZの広報担当者は「アジアでの事業拡大に向けた機会を常に念頭に置いている」と語った。ANZは資産規模が4000億ドルを超え、オーストラリアで2位、世界53位の銀行。

 同紙は複数のアナリストの話として、外国人投資家が外換銀の株式取得を目指す上で、特に障害はないとの見方を示した。ローンスターは今年3月、外換銀株の売却に向けた主幹事としてクレディ・スイスを指名し、先月末には海外の約50社、国内の5-6社に外換銀の株式取得を打診する提案書を送付していた。

 外換銀のラリー・クレーン銀行長(頭取)は今年3月10日、行員に対し、理事会(取締役会)で大株主のローンスターが同行の株式売却に向け、コンサルタント会社を指名したことを明らかにし、「国内外の戦略的、財務的投資者を対象に、広範囲に株式の売却先を模索する」と述べていた。

 一方、KB金融持株、新韓金融持株、ハナ金融持株など韓国の金融機関は、政府主導のウリ金融民営化に関心が高く、外換銀の株式取得には消極的とされる。

ペク・ジョンフン朝鮮経済i記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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