上場企業の業績見通し、信頼度は78点
IR(投資家情報)専門の研究機関、キューダスIR研究所が20日発表した「2009年のIR信頼指標」によると、企業が自ら発表している業績見通し(業績ガイダンス)の信頼度が徐々に高まっていることが分かった。
それによると、上場企業が年初または年度中に発表した業績見通しの信頼度は100点満点で78.12点だった。
信頼度は売上高、営業利益、最終利益、経常利益の4項目の予測値と決算値を加重平均して比較、計算したものだ。キューダスが同指標を発表し始めた2006年以降、点数は上昇を続けている。
一方で、信頼度が30点未満の企業も残っている。例えば、店頭市場コスダック上場の焼却炉メーカー、キョンユンハイドロは、09年初めに売上高350億ウォン(約29億2000万円)、営業損益は80億ウォン(約6億6700万円)黒字を予測した。しかし、発表された決算は売上高50億ウォン(約4億1700万円)、営業損益は28億ウォン(約2億3300万円)の赤字だった。新規事業への積極的に参入したものの、売り上げに直結せず、景気低迷による影響を大きく受けたためだ。
エネルギー関連のロジスティック・エナジー・コリア(LOENK)は、09年に売上高300億ウォン(約25億円)を予測したは、結局は53億ウォン(約4億4000万円)にとどまった。
一方、投資家による信頼が厚い企業もある。生活用品・化粧品メーカーのLG生活健康は昨年初め、売上高1兆4900億ウォン(約1240億円)、営業利益1842億ウォン(約154億円)を予想し、実際の決算は売上高1兆5250億ウォン(約1270億円)、営業利益1981億ウォン(約165億円)だった。このほか、モアテック(ステッピングモーター)、パトロン(半導体)、GSホームショッピング、メガスタディー(オンライン学習)なども売上高や利益など2種類以上の業績見通しを発表した後、連続3年で90%以上の達成率を記録し、信頼性が高い優秀企業として名前が挙がった。
キューダスのキム・スンウク所長は「上場企業が年初に業績見通しを発表して以降、達成が難しいと判断した場合には、訂正公示を行うべきだ。信頼度を高め、投資家に配慮する積極的なマインドが必要だ」と指摘した。
イ・ジェソル朝鮮経済i記者
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