哨戒艦沈没:李大統領が3党代表と協議(上)

 李明博(イ・ミョンバク)大統領は20日、与野3党の代表を大統領府に招いて昼食会を兼ねた懇談会を行い、哨戒艦「天安」沈没について、政党の枠を超え一致して対応するよう求めた。ハンナラ党の鄭夢準(チョン・モンジュン)代表、民主党の丁世均(チョン・セギュン)代表、自由先進党の李会昌(イ・フェチャン)代表はこの席で、徹底した真相究明や安全保障体制の強化などといった総論的な話では一致したが、事態の収拾に向けた具体的な話については異なった見方を示した。

 李大統領は「北朝鮮が本当に介入していたかどうかは近く明らかになるだろう。これについては、最終的な物証が出てくるまでは何とも言えない。与野党の双方とも、できればもう少し待ってほしい。今は党の枠を超えて事に当たらなければならない」と求めた。さらに「政治的にこの問題を利用しないため、慎重に事に当たっているため、野党もその点についてははっきりと理解してほしい」と注文した。李大統領は「内部ではなく外部での爆発という点はすでにはっきりしている。魚雷であれ機雷であれ、何らかの破片が回収されれば科学的な調査も可能だが、今はそれを回収する作業を行う段階だ。調査には米国やオーストラリア、英国、スウェーデンにも協力を依頼した。スウェーデンのような中立国が加わることで、国際社会からの信頼も得ることができると思う」などと述べた。

 軍の責任論について李大統領は、「今すぐに責任者の処分について話をするのは適切ではないと思う。責任を追及しないというのではなく、冷静に追及するということだ。国の安全保障や軍の士気についても考慮に入れながら、責任を明確にする方法がないか考えるべきだろう」と説明した。

李明博(イ・ミョンバク)大統領が大統領府で与野3党代表との昼食会場に向かっている。昼食会では、哨戒艦「天安」沈没への対応について話し合われた。左から自由先進党の李会昌(イ・フェチャン)代表、民主党の丁世均(チョン・セギュン)代表、李大統領、ハンナラ党の鄭夢準(チョン・モンジュン)代表。20日撮影。/写真=崔淳湖(チェ・スンホ)記者

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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