李大統領「北朝鮮は目を覚ますべき」

金日成主席生誕98周年イベントを批判

 李明博(イ・ミョンバク)大統領は20日、「わたしは、北朝鮮は目を覚ますべきだと思う。人々が苦しんでいるのに、60億ウォン(約4億9750万円)を投じ、(故・金日成〈キム・イルソン〉主席の)誕生日だからといって夜を徹して爆竹を鳴らした。その金でどれだけトウモロコシが買えたことか」と語った。李大統領はこの日、民主平和統一諮問会議(民主平統)北米州諮問委員800人余りを大統領府(青瓦台)に招いて茶会を開き、その席上、このような発言を行った。北朝鮮が、金日成主席生誕98周年(4月15日)の前日に当たる14日、60億ウォンを投じ大同江の川辺で大規模な花火イベントを行ったことを批判したわけだ。

 また李大統領は、「北朝鮮は世界の高級車を輸入し、(主要な幹部に)プレゼントしたという。(北朝鮮の政権が)“爆竹を鳴らそうと思ったが、国民が大変なので鳴らさないことにした”と言ったら、どれほどいいことか。本当に残念だ」と語った。

 李大統領が北朝鮮政権の独裁性を公の席で正面から批判したのは、今回が初めてだ。李大統領の発言は、今後李大統領が取る対北強硬路線の予告版と解釈されている。

 李大統領はまた、国防首脳部の引責論について、「すぐに問責することは望ましくない。責任を問わないのではなく、冷静に問うということだ。国家の安全保障上、いつ行うのが助けになるのか、軍の士気も考慮しつつ、責任をより厳格に問う案はないか、苦慮している」と語った。

朱庸中(チュ・ヨンジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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