オリックス、プルン第2貯蓄銀の買収推進

 オリックスが韓国の「プルン2貯蓄銀行」(本店・ソウル市瑞草区)の買収を目指していることが20日までに分かった。

 オリックスは早ければ今月中にもハナ大投証券と共同で機関投資家から買収資金の調達し、買収手続きを完了する予定だ。

 ハナ大投証券関係者によると、今回の買収案件は、オリックスが戦略的投資者、ハナ大投証券が財務的投資者となる形で進められる。買収資金の調達に向けては、韓国の機関投資家との最終的な意見調整を進めており、今月中にも買収交渉が完了する見通しだ。

 オリックスとハナ大投証券が買収価格の過半数を投資し、残りは年金基金など韓国の機関投資家から借り入れや投資ファンド形態で調達する。買収価格は1400億ウォン(約117億円)程度とみられる。プルン2貯蓄銀をめぐっては、昨年末にキウム証券が1000億ウォン(約83億円)での買収を目指したが、今回の買収価格はそれを40%上回る。

 同関係者は「具体的な買収案が確定したわけではないが、プライベート・エクイティー方式は取らない。オリックス本社とハナ金融グループも今回の買収案件を前向きにとらえており、成立可能性が高い」と説明した。オリックスは今回の買収を通じ、不動産のプロジェクト融資、リテール金融業に進出し、韓国での事業を本格化させる。

 オリックスは、韓国では具台晟(ク・デソン)投手が所属したオリックス・バファローズ(当時はブルーウェーブ)で知られ、日本で不動産投資、企業投資、ベンチャーキャピタル、リースなどの事業を展開する綜合金融グループ。総資産は約9兆円。

キム・チャム朝鮮経済i記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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