サッカーW杯:許丁茂監督「番狂わせの準備は完了」

サッカー韓国代表の許丁茂監督が、FIFAワールドカップ・トロフィー公開イベントに出席した。許監督はこの席で、「トロフィーを見たら欲しくなったが、今の目標はベスト16進出」と語った。/写真=ミン・ボンギ記者

 サッカー韓国代表にとって、6月11日に開幕するワールドカップ(W杯)南アフリカ大会は「愉快な挑戦」になる-。許丁茂(ホ・ジョンム)代表監督は20日、ミレニアム・ソウル・ヒルトン・ホテル(ソウル市中区)で行われた国際サッカー連盟(FIFA)W杯トロフィー公開イベントに出席し、代表メンバーに向けた言葉として「愉快な挑戦」を挙げた。許監督は、「過去のW杯で、韓国は相手を怖がって萎縮(いしゅく)し、気後れしていた。だが、今の韓国代表は堂々と愉快な挑戦ができる」と語った。許監督はこの言葉についての補足を求められると、「選手時代にはわたしも重い気持ちで、負担を感じながらW杯に出場した。だが今、韓国サッカーは飛躍する段階。堂々と自信を持って挑戦を楽しみたいという意味だ。また、われわれにはその資格がある」と説明した。

 許監督は、今大会の目標について聞かれると、「本物のトロフィーを見ると、持ち帰りたいという欲がわいてくる」と話しながらも、「だが、すべてのことには段階がある。今の韓国の目標はベスト16に進出すること」とこれまで通りの目標を口にした。その上で、「われわれは番狂わせを演じる準備ができた」と自信をのぞかせた。

 許監督は、代表のメンバー構成についての考えも語った。このところ騒がれている守護神・李雲在(イ・ウンジェ)の能力については、「選手に危機は付きもの。李雲在の経験と能力があれば、十分に克服できる」と信頼感を示した。また、所属チームのセルティック(スコットランド)で出場機会に恵まれない奇誠庸(キ・ソンヨン)に対しては、電話で「腹を立てたり、萎縮したりするな。自ら超えなければならない山だ」と激励したという。

 許監督によると、最終エントリー23人のメンバー選考は、すでに仕上げ段階だという。許監督はこれまで、多くの試合を通じ十分に選手を選考したと語ったが、これは新しい選手が代表入りする可能性は大きくないという意味に解釈できる。フランスで活躍する朴主永(パク・チュヨン)=ASモナコ=やJリーグでプレーする李根鎬(イ・グノ)=磐田=らの不調についても、心配はしていないと話した。許監督は今月29日、W杯の1次エントリー30人を発表する予定だ。

キム・ドンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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