陸上:ボルト、大邱陸上に出場へ

 「稲妻」ことウサイン・ボルト(23)=ジャマイカ=が韓国で疾走する姿が見られるかもしれない-。大邱国際陸上競技大会組織委員会は、来月19日の大会開幕を控え、男子100メートル世界記録保持者のウサイン・ボルトが大邱国際陸上に出場することになったと19日、公式発表した。組織委によると、ボルトは大邱国際陸上で、今季初めて100メートルのレースを走るという。

 ボルトは2008年北京五輪で、100メートル(9秒69)と200メートル(19秒30)で相次いで世界新記録をマークして優勝、陸上界に彗星(すいせい)のごとく現れた。昨年の世界陸上ベルリン大会でも100メートル(9秒58)と200メートル(19秒19)で世界記録を更新して優勝した。ボルトは同大会では400メートルリレーでも優勝し、陸上短距離選手として史上初めて、五輪と世界選手権のダブル三冠を達成した。

 大邱組織委は、昨年も同大会へのボルトの参加を発表していたものの、直前になってボルト側のスケジュール調整がつかず参加が実現しなかった。昨年は結局、ボルト不参加の中、タイソン・ゲイ(米国)が9秒94の大会新記録で優勝。1998年のソウル五輪でカールルイス対ベン・ジョンソンが対決して以来、韓国で行われた男子100メートルで9秒台が出たのは21年ぶりのことだった。

 組織委は、今回の大邱国際陸上の興行のために、数回にわたりボルト側に要請し、参加の約束を取り付けたという。組織委の発表によると、ボルトは大邱大会に出場した後、5月23日から中国・上海で開催される国際陸上競技連盟(IAAF)ダイアモンドリーグに出場する予定だ。ボルトは来年8月に開催される世界陸上大邱大会のリハーサルを兼ねて、今回の大邱大会への出場を決めたとみられる。

キム・ドンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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