加古川市民病院(石川雄一院長)は21日、医師不足から診療制限が続く内科で、5月から制限レベルの診療を再開すると発表した。4月になって常勤医が6人体制になったのを受けての措置。病院は「引き続き医師の確保に取り組み制限解除を目指す」としている。
昨年2月(1)かかりつけ医の紹介状がある患者に限って外来診療(2)ベッド数は25床--などの診療制限を実施。ところが、昨年7~12月は医師がわずか2人になり、外来は月25人程度、ベッド数も平均2床にとどまった。
今年1~4月にかけ、院長はじめ4人が着任。糖尿病内科、消化器内科の専門医が配置でき、5月以降は25床を維持しつつ、外来は糖尿病・消化器の高度な精密検査、先進治療に特化するという。角谷賢造・病院管理部長は「検査・治療が終われば、かかりつけ医に戻ってもらうが、月100人程度の外来を受け入れることが出来るのではないか」としている。【成島頼一】
〔播磨・姫路版〕
毎日新聞 2010年4月22日 地方版