中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

オリックス・鈴木 7年ぶり弾 プロ初4の4、人生初6打点

2010年4月22日 紙面から

◆オリックス8−4日本ハム

 プロ13年目、34歳での狂い咲きだ。元中日のオリックス・鈴木が、今季3度目の先発マスクにバットでこたえた。1号3ラン、残り3本が二塁打というプロ入り初の4打数4安打を記録。人生初の6打点の大暴れで主砲・カブレラを欠くチームを3連勝に導いた。

 「まぐれは続くもんですね。前の打者がつないでくれたんで、何とか仕事がしたいと食らい付いた」。2回に2死一塁で左中間を破る二塁打で2点目を上げると、5回は先頭でまたも左中間へ二塁打。圧巻は6回、1点を追う展開で無死一、二塁となり迎がバントで送ると、2番手・谷元から三たび左中間へ大飛球を放つ。そのまま球はスタンドに飛び込み逆転に成功。さらに8回にも1死二、三塁でこれも左中間を破る二塁打で、昨年1シーズンで8打点、年間最高でも00年の中日時代にマークした10だった男が一挙に6打点を稼ぎ出した。

 本塁打は近鉄時代の2003年3月30日のオリックス戦(大阪ドーム)で放って以来、7年ぶりで通算3本目。猛打賞は実に中日での00年8月9日の広島戦(ナゴヤドーム)以来、10年ぶり4度目だ。

 「打席数は少ないけど、そんなに調子が悪いわけじゃなかったから、いつかは打てると思っていた。きょうはでき過ぎ。でも、試合に出たときは一つでも仕事ができればいいと思っている。それがバントでもいいし。打つ方ではね」と、端正な顔に笑みを浮かべ「打球方向が決まったから、あそこ(左中間に)守られちゃうかな」との冗談も飛び出した。

 起用した岡田監督も驚いた。「会心やろ。4本とも。打つ方では考えてなかった。日高で(山本との呼吸が)悪かったから一度変えてみようかと思ったんやけどね」。まさに開けてびっくり玉手箱。伏兵の活躍がチームに活力を与えた。 (中山隆志)

 

この記事を印刷する


中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ