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【上原喜光 知って当たり前“介護ガイド帳”】

「お父さんが倒れた」まず何をすべきか

【健康】

2010年04月19日 掲載
 突然、親が脳梗塞で倒れ、救急車を呼んで病院へ。すぐに入院の手続きを取ります。
 しかし、病院は平均3週間ほどで退院を促し、次はリハビリ施設への転院となります。
 そこでもまた、3~6週間ほどのリハビリで退院を勧められます。それ以上は、よほどのことがない限り、退院させられるのが現状です。
 その瞬間、家族は最終的選択を迫られます。〈在宅で介護〉をするのか、〈施設で介護〉をしてもらうのか。ほとんどの家族は、在宅介護を選びます。なにしろ、有料老人ホームはお金がかかるし、特養、そのほか公的施設は入居まで2~3年待ちです。
 家に連れて帰ると、途端にやるべきことがあります。とりあえず、家に手すりをつけたり、風呂の床材を張り替えたり、バリアフリー化など〈家のリフォーム〉に取り掛からないといけません。
 ところが、この介護リフォームのトラブルが多発しています。消費生活センターには昨年、5000件を超えるリフォームトラブルが寄せられましたが、介護リフォームは特に急増しているようです。技術的な問題もありますが、最も多いのは、料金の問題。リフォームの場合、提示された価格が適正なのか、法外な価格なのか、分からないという人がほとんどだからです。
〈お父さんが倒れて、病院に運ばれた〉
 遠距離にいる息子も、この一報を受けただけで家の改修を思い浮かぶくらいにならなければいけません。簡単なリフォーム相談は、全国の社会福祉事務所でできますが、当協会では「あったかリフォームの会」事務局を設け、各種相談に乗る態勢を整えています。詳しくは、フリ─ダイヤル0120・913・088まで。
(全国介護者支援協議会会長)
~2010年04月19日以前の記事~