2010.04.15 OA
東 京一郎役
水沢 駿
東 はるみ役
黛 英里佳
Vol.44「山口県・前編」
◇山口ういろう
「ういろう」は名古屋のイメージが強いが、室町時代、中国から来日した陳外郎(ちん・ういろう)が客に出したお菓子が評判となり、全国に広まったという。名古屋のういろうは米粉が原料だが、山口ういろうは「わらび粉」を使用。プリプリした食感が特徴。
◇発祥の宝庫!?
山口県は“発祥”ものが数多くある。辛子明太子(明治時代、韓国の辛子漬け明太子が下関に上陸したという説が有力)、アルコール漬けの瓶詰めウニ(明治初期、下関にて開発)、床屋さん(鎌倉時代、下関にて誕生)、教会(1551年、ザビエル教会)などがある。
◇黄色いガードレール
山口県では、県道のガードレールが黄色。昭和38年、山口県で国体が開催された際、山口名産の「夏みかん」の色にしたのが始まりだとか。雨でも見やすいと、山口県民の間でも評判がいいという。
◇吉田松陰
山口県民は、吉田松陰に対する尊敬の念が強く、「吉田松陰先生」と呼んでいる。銅像に、も「吉田松陰先生」と刻まれ、萩市内では「松陰先生」というバスも走っている。さらに、萩市内の小学校では「松陰読本」を配布。子供たちが松陰について学習している。
◇フグ
下関のフグ類取扱量は、年間約2500トンと日本一。しかし、明治初期まではフグの毒で死亡する人が多かったため、フグ食禁止令が出ていた。ところが、当時の首相・伊藤博文が下関でフグを食べ、あまりのおいしさにフグ食を解禁したという。
◇フグ刺しの食べ方
フグ刺しは、お皿の中央から2枚程度取るのが、山口県では正しい食べ方。2枚程度のほうが、ちょうどいい食感を楽しむことができるという。フグ刺しは外側から盛りつけているため、外側から取ると盛り付けを崩してしまうことも、その理由のひとつ。
◇ローマ
山口県の春菊は、一般的な春菊より葉の切れ込みの少ない「大葉春菊」が主流。ほのかな香りと柔らかさが特徴の大葉春菊は、室町時代に地中海地方から下関に入ってきた。そのためなのか、山口県では春菊のことをなぜか「ローマ」と呼んでいる。
秘密のケンミンSHOW