【ニューヨーク=阿部伸哉】米国人の国産車への信頼が回復し、「最もいい車を造る国」で日本を抜いてトップになったことがAP通信の調査で分かった。日本勢はトヨタ自動車の大規模リコール(無料の回収・修理)問題が響いて後退した。
21日に発表された米国消費者を対象とした調査結果によると「最高品質の車を造っている国」を「米国」と答えた人が38%で、2006年末の前回調査に比べ9ポイント伸びた。前回トップの日本は15ポイント下落し29%となった。
メーカー別でも前回首位のトヨタは10ポイント減の15%。経営破綻(はたん)した米ゼネラル・モーターズ(GM)の18%に及ばなかった。
調査が行われたのはトヨタのリコール騒動が盛り上がっていた3月上旬。ただ日本は、3位のドイツの14%を上回り、3%の中国、1%の韓国など他のアジア勢も大きく引き離している。
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