広島市議会建設委員会は21日、旧市民球場(中区)の解体見直しを求める市民団体「ALL FOR HIROSHIMA」の請願について継続審議とした。市は、緑地広場を中心にした跡地利用計画に基づき解体を予定している。
請願の趣旨説明をした同団体の槙坪大介代表は「議論が尽くされていない。性急に球場を解体しないよう強くお願いする」と訴えた。審議では、山田春男氏(西区・政和クラブ)が「市民合意が得られるまで球場を解体すべきでない」と求めた。
片平靖都市活性化局長は「市民の理解を求め、次のステップに移りたい」と答弁し、計画を変更する考えがないことを強調した。ほかの議員からは「跡地計画の具体案を早く示すべきだ」「地元への説明が足りない」などの注文や指摘が出た。建設委は「引き続き審議する事項が多い」として採択か不採択かの結論を持ち越した。
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