名曲集&ドラマCD「僕のショパン」出演、鈴村健一&小野大輔のコメント到着!!
2010-04-22 15:00
数多くのピアノ作品を残し「ピアノの詩人」として日本人にもなじみの深い
フレデリック・ショパン。2010年の今年がその生誕200周年ということで、
「乙女のための萌えるクラシックシリーズ」が始動。その第一弾として、
「『僕のショパン』名曲集&ドラマCDシリーズ #1 ショパン」の
リリースが、5月26日に決定した。
今回、そのvol.1のアフレコが行なわれ、フレデリック・ショパン役の鈴村健一、
フランツ・リスト役の小野大輔が収録後、取材に応じてくれた。
――今回のドラマCDは原作漫画「僕のショパン」(無料マンガ掲載サイト「YOMBAN」連載中)を
ドラマCD化したものということですが、収録を終えられた印象は?
鈴村
「今回はシリーズ4作予定のVol.1ということで、導入の部分だったんです。ショパンの死後、リス
トがその思い出を回想する、というところなんですが。本当に『これから』『序章』という感じでしたね。
実在の人物を演じるというのはなんとも不思議な感じでした。ショパンはものすごくかわいい
キャラクターで、史実通りのくるくるパーマの親父じゃなくてよかったなー、なんて思いながら
収録しました(笑)」
小野
「史実に基づいた音楽家を演じる、というのはほぼ初めての経験。未知な部分でとまどいもあり
ました。やってみると、天才的な音楽家ではあるけれど、ひとりの人間として、いろいろと心の動
きがあったんだな、と。こんなにドラマチックな人生を送っていたのか、と再確認したところがあ
りました。あらためて、ショパンとリストの曲を聴きたくなりましたね」
――実在の人物を演じる上で気をつけたことなどは?
鈴村
「キャラクターの線が細かったので、そういう部分は意識して演じました。物語は、わりとリストが
大筋のストーリーをもっていて、ショパンは断片的に出てくる。流れの中で演じる感じではなか
ったので、そこの部分が難しいなと思いました。ダイジェストを演じるのはすごく難しいんです、
語られない合間の部分を補完しなきゃいけないですから。なにより、小野くんがかっこよかった
ですね(笑)」
小野
「そうですね……。本当に鈴村さんのショパンがかわいくて……(笑)。今回の収録では先に声を
出したのがリストだったんですけど、歴史上の人物であること、そしてコミックのほうの絵の美し
さなどが、プレッシャーでしたね。リストも線が細いキャラで、しかも40代。演技する上でのスイ
ートスポットが狭いなと。狭いところにストライクを投げ込んでいかないと、という難しさはありま
した。でもそのぶん、やり終わったあとの達成感は大きかったです。また、物語自体、きれいな
世界観だったので、それを崩さないように演じることに気をつけました。なにより、鈴村さんのショ
パンがやっぱりとてもかわいかったです(笑)」
――お互いのキャラクターについて、どのような印象をもたれましたか?
鈴村
「勝手なイメージですけど、こういう時代の音楽家って、少し神経質っていうイメージがあった。
でも、『僕のショパン』では、そういう部分がないというか、悩んだりつらかったりすることもすご
くポジティブに描かれていて。小野君はどんなところにいても小野君らしくいられる、という特殊
能力をもっているので(笑)、そういう意味でも非常にぴったりな役なんだな、と思いました。前
向きさがすごくいい形で出た役だったんじゃないかなと」
小野
「ショパンのイメージとして、天才肌で天然っぽいところをもっていて、感覚的な部分を大事に
している、という特徴がすごく表に出てきているキャラになっていました。そんな中にも繊細さ、
回りをよく見て考えている部分があるんだろうな、と思わせるシーンもあって。今日の収録では
セリフがそれほど多くはなかったんですが、鈴村さんが演じると、そういう深い部分が出てくる。
本当にすごいなと、思いました」
――今作品の聞きどころを教えてください。
鈴村
「今回はドラマCDだけじゃなくて、ショパンの音楽も収録されますよね。パッケージとしてひと
粒で2度おいしい感じ。まるでグリコのような……。若い人わかんないね(笑)。お好きなように
楽しんでいただける作品じゃないかと思います。小野くんのリストが40代やら20代やら、なか
なかに年齢を経たキャラを演じてますので、みんな、そこが要チェックだぜ!(笑)」
小野
「とてもこだわりを大事にした収録を行ないました。ニュアンスがちょっとでも違うとすぐ直したり。
作品の世界観と同じように、繊細かつ丁寧につくったドラマCDです。ショパンたちのクラシッ
ク作品と同じように、後世に残っていくといいなと思ってます」
――今回のvol.1の中で、気に入ったセリフはありましたか?
鈴村
「短いんですけど、リストの『どうだ!』というセリフがありまして。初見でどんな曲でも弾ける
天才的なリストがどうしても弾けない曲があって、一週間それを練習して、ショパンのところに
大急ぎで戻ってきて、ハアハア息を切らせながら『どうだ!』っていう。ずっと音楽をやってき
て地位もある人が、プライドをかけて素直に『どうだ!』と聞くシーンなんです。本番の収録で
「どうだった!!」となってしまったのがとても残念で(笑)。小野君かんじゃったー!って思いました」
小野
「それは言わないでください(笑)。」
鈴村
「製品版はちゃんと『どうだ!』になってます(笑)。素直な小野君らしい間違いだったかな」
小野
「僕はショパンの『だいっきらい!』という、回想シーンでのセリフですね。こたえましたね。
リストも人の子だし、ショパンもそういうふうに心を動かしてくれるんだなと思いましたね。天
才たちもひとりの人間なんだってところが、如実に出ているセリフだと思います」
――今シリーズは一年間、4作品のリリースを予定しています。シリーズを通して、お聞き
いただくファンの皆さんにひと言をお願いします。
鈴村
「ショパンが生誕200周年なんですね。2010年、ブームが来るだろうと去年から聞いていま
したが、まさか自分がそのショパン役をやることになるとは思いませんでした。これから続く
展開が楽しみですね。ドラマCDにはショパンの曲もいっぱい入ってますし、使われています。
ドラマCDから入っていただいて、ショパンに興味をもって音楽を聞く、などなど、いろんな
楽しみ方ができるCDですよね。今の時代に貴重な作品だと思っています。どうぞよろしく
お願いします!」
小野
「クラシックブームもまた再燃しそうですね。僕はクラシックはあまり聞いたことがなかった
んですけど、『のだめカンタービレ』を読むことで好きになりました。同様に今回、『僕のショ
パン』に出演させていただき、個人的にショパンやリストの曲を聴きたいなと思いました。
この『僕のショパン』が皆さんがクラシックを聞くようになるきっかけになればうれしいですし、
他の人にも勧めてもらって、多くの人がクラシックに目を向ける、そんな起爆剤になってく
れればいいなと思い、演じました。たくさんの人に聞いてもらいたいです」
(能)
(リリース作品データ)
「僕のショパン」名曲集&ドラマCDシリーズ #1 ショパン
バップ/VPCD-81665/税込2500円/5月26日発売
(収録内容)
1)ドラマCD ♪1
2)前奏曲第7番 イ長調 作品28-7
3)ポロネーズ第3番 イ長調 作品40-1「軍隊」
4)幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66
5)ワルツ第6番 変ニ長調 作品64-1「子犬」
6)ワルツ第1番 変ホ長調 作品18「華麗なる大円舞曲」
7)マズルカ第5番 変ロ長調 作品7-1
8)夜想曲第2番 変ホ長調 作品9-2
9)ドラマCD ♪2
10)練習曲第1番 ハ長調 作品10-1
11)練習曲第12番 ハ短調 作品10-2「革命」
12)練習曲第5番 変ト長調 作品10-5「黒鍵」
13)練習曲第4番 嬰ハ短調 作品10-4
14)練習曲第3番 ホ長調 作品10-3「別れの曲」
15)キャストフリートーク
(出演)
フレデリック・ショパン 鈴村健一
フランツ・リスト 小野大輔
(シリーズ作品リリース情報)
#1 ショパン 5月26日
#2 リスト 8月25日(予定)
#3 シューマン 10月27日(予定)
#4 メンデルスゾーン 12月22日(予定)
※初回生産分には封入特典を予定。全巻購入特典応募券も封入
※お問い合わせ VAPオーディオ制作センター 03-3234-5710
バップHP内「僕のショパン」
http://www.vap.co.jp/mychopin/
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