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前立腺がん深刻も寛平ちゃん笑顔

 米サンフランシスコで、前立腺がんの治療について語る間寛平(左)と妻の光代さん(共同)
 米サンフランシスコで、前立腺がんの治療について語る間寛平(左)と妻の光代さん(共同)

 マラソンとヨットで地球を一周する「アースマラソン」を一時中断し、前立腺がんの治療のため渡米していたタレントの間寛平(60)が21日(現地時間20日)、サンフランシスコの病院での初診結果を公表した。病状は予想以上に深刻で、治療に約7週間を要することを明かした寛平は「1日でも早く治して、スタートしたいと思っています」と気丈に話した。

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 1月にがんを公表してから3カ月、ホルモン療法を受けながら走り続けていた寛平だが、その病状は深刻なものだった。担当医となるカリフォルニア大学サンフランシスコ校がんセンター泌尿器科の篠原克人教授は、会見で「腫瘍の程度を5段階とすると、4と高い状態」と衝撃の診断結果を明かした。

 それでも寛平は、あくまで普段通りの明るさを保った。「ここで走っても、ゴールまでの距離が縮まらないのが残念」とジョークで笑いを取り、「これから2カ月、何とか頑張って治して、1日も早く日本に着けるように頑張りたいと思います!」と気丈に話した。

 今後、最新鋭の治療技術を誇る同院で放射線治療を受け、“復帰”を目指す。1日1回の外部照射を週5回、5週間続け、その後1週間から10日あけて組織内照射を行う。約7週間の治療スケジュールを組んだ篠原教授は「米国は日本に比べると技術的にも進んでいると自負しております。治療中に走ったりトレーニングしたりして体力を保っていただいて、またトルクメニスタンに戻り、ぜひ日本に走って戻って下さい。大丈夫です!帰れます!」と完治を約束した。

 「ブログ、ツイッターで毎日どういう状況かを伝えていきます。1日1日、ちゃんと報告していきます」とファンにメッセージを送った寛平は、「山あり谷あり、これがアースマラソンなんですね」と納得した表情で語った。08年12月、大阪を出発してから約3万2500キロを駆け抜けてきた“鉄人”は、予想もしなかった最大のピンチにも、力強く前を向いていた。






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