日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムの格闘技ページです。

  • 日刊スポーツIDについて


ここからこのサイトのナビゲーションです

共通メニュー

企画特集


吉田秀彦引退特集

  1. トップ
  2. ニュース
  3. 写真ニュース
  4. 復刻記事
  5. プロフィル
  6. 歴代担当記者コラム

2010年4月21日

第8戦 VSルーロン・ガードナー/2004年12月31日

 ハント戦勝利から約6カ月後、吉田は大みそかの夢舞台で、史上初となる五輪金メダリスト対決に臨んだ。前田日明の引退試合の相手も務めた「霊長類最強」カレリンを撃破した00年シドニー五輪レスリンググレコローマン130キロ級金メダリストのルーロン・ガードナーを迎撃した。ガードナーは総合デビュー戦だった。

 柔道対レスリングの異種格闘技戦。お互いにグラウンドが得意分野となるために寝技勝負が予想されたが、試合展開は意外にも打撃勝負となった。お互いがグラウンドを警戒したことでパンチでの打ち合いが中心になった。1回、吉田はガードナーのカウンターパンチを浴びてぐらつき、テークダウンを許した。何とかローキックで活路を見いだし、ガードナーの左内ももを蹴り続け、赤く腫らして動きを止めた...はずだった。だが2回はジャブとローキックの打ち合いながらも体重20キロ差のプレッシャーに劣勢となり、ショートパンチを食らった。

 ラストの3回にはお互いに消極的な姿勢でイエローカード。反撃しなければいけない吉田だが、逆に再びテークダウンを奪われた。最後までガードナーに上で試合を掌握され、0-3の判定負けを喫した。試合後、吉田は「倒されてグラウンド勝負になると思った。自分の考えとは違う展開だった。まあ完敗です」と悔しそうな表情を浮かべるしかなかった。 

  result0804.jpg 

 一方、ガードナーは「吉田選手の試合を何度も見た。ハント戦、シウバ戦などを研究し、吉田が寝技、マウントポジションも得意だった。私がその寝技で勝負をしても、得策ではないと考えた。立ち技で戦ったほうが私のほうが強く大きいので有利だと思った」と作戦勝ちを強調した。その後、総合格闘技の練習期間を聞かれると「6週間だけ」とニヤリ。吉田にとっては屈辱感を味わう試練のファイトだった。【藤中栄二】

このニュースには全0件の日記があります。

ソーシャルブックマークへ投稿

  • Yahoo!ブックマークに登録
  • はてなブックマークに追加
  • Buzzurlにブックマーク
  • livedoorクリップに投稿

ソーシャルブックマークとは

筆者「コラムタイトル」
桐越聡(きりこし・さとし)
91年入社。静岡支局、スポーツ部、文化社会部を経て、08年11月からスポーツグループデスク。02年からバトル担当キャップとしてPRIDEなどを担当。秋田県能代市出身。41歳。
藤中栄二(ふじなか・えいじ)
93年入社。静岡支局から97年スポーツ部へ。04年から3年間、バトル担当。サッカー担当後、10年1月からバトル担当復帰。長野県上田市出身。39歳。
高田文太(たかだ・ぶんた)
99年入社。写真部、東北総局を経て04年11月からスポーツ部。05年11月からバトル担当として2年間、PRIDEなどを担当。東京都世田谷区出身。34歳。

最近の記事







日刊スポーツの購読申し込みはこちら

  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 格闘技
  3. 吉田秀彦引退特集

データ提供

日本プロ野球(NPB):
日刊編集センター(編集著作)/NPB BIS(公式記録)
国内サッカー:
(株)日刊編集センター
欧州サッカー:
(株)日刊編集センター/InfostradaSports
MLB:
(株)日刊編集センター/(株)共同通信/STATS LLC

ここからフッターナビゲーションです