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文化

アイヌ文化を韓国語で案内 白老・民族博物館にガイド

(04/21 10:20)

「アイヌ民族と日韓両国の懸け橋になりたい」と意気込む朴さん

「アイヌ民族と日韓両国の懸け橋になりたい」と意気込む朴さん

 【白老】胆振管内白老町のアイヌ民族博物館に、初の韓国人ガイドが誕生した。北見工大の元研究員朴炳宰(パクビョンゼ)さん(38)で、アイヌ古式舞踊が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されるなど関心が高まるなか、「アイヌ民族と日韓両国の懸け橋に」と意気込んでいる。

 朴さんは韓国東部の江原道出身。1998年に来日し、鹿児島大大学院へ入学。植物生理学で博士号を取得し、2006年から今年3月まで北見工大で植物の成分研究に取り組んだ。

 アイヌ民族がよく食べたドングリなどが韓国でも食材として親しまれており、その研究からアイヌ文化への造詣も深い。08年12月からは、アイヌ民族の伝統食を生かした観光振興に取り組む同町のアドバイザーを務める。

 同館を訪れる韓国人は年々増加。昨年は約3万5千人がアイヌ文化の魅力に触れた。今後もツアー客や修学旅行生が増えると予想。きめ細かな対応でアイヌ文化の発信力を高めようと、町が来年3月末までの契約で採用を決めた。

 朴さんは、今月1日から活動。韓国人団体客に館内の資料や古式舞踊の様子などを韓国の言葉で紹介している。

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