福岡県警は1日、児童ポルノや性犯罪、ドメステッィクバイオレンス(DV)など児童や女性が被害を受ける犯罪に対応する「子ども・女性安全対策課」(丸山裕司課長)を発足させた。防犯と捜査の両面から総合的に対応する方針。女性と子ども専門の担当課を設置するのは全国初の試みという。
同課は、相談業務を担当する女性警察官5人を含む計41人態勢。子どもや女性を狙った性犯罪被害の未然防止に取り組み、ストーカーやDV被害など警察が立ち入りにくかった問題の解決にも積極的に乗り出す。
九州最大の歓楽街「中洲」を抱え、性犯罪やストーカー事件の発生率が県内でも著しく高い県警博多署も同日、署内の生活安全課の捜査員ら11人でつくる「博多CL(シー・エル)ガード」を発足させた。「子ども110番の家」や女性相談所など地域と連携し、児童や女性への犯罪防止に努める構えだ。
毎日新聞 2010年4月1日 西部夕刊