警察と学校が連携して子供の非行防止と立ち直りを支援しようと、県警は4月から、奈良、橿原、高田の3署にスクールサポーター3人を配置する。問題行動が多く、学校が対応しきれない場合、教諭らとともに子供を指導する。
サポーターは、少年事件の経験がある県警OB。授業を受けない▽廊下をうろつく▽喫煙するなど、生徒の問題行動に対応するため、学校から要請を受けて派遣。県は来年度当初予算案に人件費など約700万円を計上した。
文部科学省の全国調査(08年度)で、奈良県の児童・生徒1000人当たりの暴力行為の発生件数は10・1件と全国ワースト2位。県教委によると、最近は中学校から小学校へ非行の低年齢化が進んでおり、「スクールサポーターへの学校側のニーズは高まっている」と期待する。県警は「児童ポルノなど、少年が被害者になるケースも防止したい」としている。【上野宏人】
毎日新聞 2010年3月27日 地方版