米自動車大手クライスラー・グループが昨年の破産法脱却後に計上した損失は40億ドル(約3700億円)近くに達している。しかし、1-3月期(第1四半期)決算では営業利益を計上し、手元資金も増えた。マルキオーネ最高経営責任者(CEO)は年内に収支が均衡するとの見通しを示している。
第1四半期の純損失は1億9700万ドル。破産法を脱却した昨年6月10から12月31日までの純損失累計は37億8000万ドルだった。昨年の損失には、全米自動車労組(UAW)の医療基金への支払い21億ドルも含まれる。
6~12月は8億9500万ドルの営業損失を計上していたが、今回の決算では1億4300万ドルの営業利益となった。同社は、コスト削減と新型のピックアップトラック「ラム・ヘビー・デューティー」が寄与したとしている。
マルキオーネCEOは「この環境で1億4300万ドルの営業利益を計上できるという事実は、われわれがいかにクライスラーの損益分岐点を引き下げたかを示す」と述べた。
現金残高は、昨年末時点の58億ドルから74億ドルに増加した。また、米、カナダ両政府との契約により24億ドルの融資を受けることができることから、同社の手元流動性は計98億ドルに達する。