中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【芸能・社会】

一青窈 一夜限りの”流し” アルバム発売記念 サプライズライブ

2010年4月22日 紙面から

あこがれの新宿ゴールデン街でプロモーションを行った一青窈

写真

 歌手の一青窈(33)が21日、この日発売の2年ぶりオリジナルアルバム「花蓮街(かれんがい)」を記念し、東京・新宿ゴールデン街のスナック「夜間飛行」でサプライズライブを開いた。

 同アルバムは、シングル「うんと幸せ」「冬めく」など、感情をストレートに表現する歌謡曲と、進化する自分自身をテーマにした「新歌謡(進化窈)3部作」を軸に構成された全15曲入り。タイトルの「花蓮街」は、人間のいろんな気持ちが住み着いた架空の街で、ゴールデン街をはじめ、看板や屋台などが立ち並ぶ香港や故郷・台湾などの風景をイメージしたという。

 昭和のニオイが残るゴールデン街でどうしてもライブがやりたかったという一青。その背景には「人は歌に癒やしのようなものを求めたがるけど、僕はとがっているもののほうが好き」という作詞家の故阿久悠さんの言葉があったという。

 「阿久先生が亡くなったとき(2007年)、台湾にいた時代のことが思い起こされて、音楽が思い出と結び付いていることを実感させられました。こんな時代だからこそ、目と目が合わせられるようなライブができればと思ったんです」

 私生活では5、6年前、知人の紹介がきっかけで、ゴールデン街にしばしば通うようになった。「あこがれがあるけど、入るのに勇気がいるというイメージでしたが、実際に入ってみると、良い心地がしました」。キャンペーン隊を引き連れた一青はこの日、わずか8席しかない店で「うんと幸せ」など2曲を、超至近距離で熱唱した。客全員がCDを購入、一青はお礼にサインを入れて握手、昔ながらの本物のスキンシップを味わった。

 「レトロ主義というよりかは、人間の感情にきちんとおりてくるものをこれからも続けていきたい。本音と建前をつなげる役割ができれば。リアリティーが実感しにくい昨今、歌がリアルなものに届けばいいと思います」

 5月22日からは、全国ツアーがスタート。神奈川県座間市のハーモニーホール座間を皮切りに、6月27日の愛知県芸術劇場大ホールなど全11公演。

 

この記事を印刷する


中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ