「学力テスト」実施 新制度について大阪・橋下知事「大失政の典型」と痛烈批判
20日、全国の国公立と私立の小中学校で、全国学力・学習状況調査、いわゆる「学力テスト」が行われた。今回からは「全員参加方式」から「学校抽出方式」となった。
大阪府の橋下知事は20日、新制度の学力テストについて、「大失政の典型じゃないでしょうか」と、痛烈に批判した。
20日、小学6年生と中学3年生を対象に学力テストが行われた。
これまで、全児童・全生徒を対象に行われてきたが、2009年の政権交代と事業仕分けで、全体のおよそ3割の学校を無作為に選ぶ抽出方式に変更された。
しかし実際には、学校や自治体などが自ら費用を負担し、結局全体の74%がテストを受けた。
小学生の正答率がテスト開始以来、3年連続1位の秋田県の担当者は「集計分析も、学校や市町村で独自にやらなければなりませんので、事務的なものに関しては、負担が増えたのかなと」と語った。
秋田県では、抽出されなかった学校すべてが参加し、県内の参加率は100%だった。
ほかにも、13県で100%になった一方で、愛知県では25%にとどまるなど、都道府県によって、ばらつきが出た。
これまで市町村ごとの公表を行ってきた橋下知事は、「自主的に大阪の中で95%が参加というのは、これは民主党さんが、完全に民意を見誤った典型例だと思う。全体の制度設計が今、民主党さんにはない」と述べた。
一方で自主参加率が最も低かったのは、神奈川県の9%だった。
自治体ごとにばらつきを見せた新方式への対応について、民主党の蓮舫議員は「(7割がテストに参加しているが?)ごめんなさい、その事実知らないので、軽々には」と述べた。
(04/20 19:18)