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日本にどう影響?サマランチ前会長死去 招致左右の要因減る
会長を退任してからも、サマランチ前会長は多くの国際オリンピック委員会(IOC)委員に影響力を持っていた。2016年五輪開催地にブラジルのリオデジャネイロを選んだ昨年10月のIOC総会では、マドリード招致団の一員として存在感を発揮した。前会長の死去で、日本が立候補を検討する20年夏季五輪招致の行方を左右する要因が一つなくなったと言える。
ロゲ会長は21日の電話会見で「前会長の死でスペインは五輪開催に向けた最大の財産を失ったか」と問われ「そうは思わない。過去の例を見ても前会長の存在だけで開催都市は決まらなかった」と語った。
しかし、16年五輪の投票では、サマランチ氏が会長時に就任を認められた“サマランチ・チルドレン”ともいえる委員が、プレゼンテーションで同氏が支持を呼び掛けたマドリードに投票したことが予想外の得票に結びついたとされる。マドリードが落選した後の欧州票の取り込みをもくろんだ東京の関係者は「あれが痛かった」と悔しがった。
今後、前会長とつながりの深い高齢のIOC委員も徐々に定年を迎える。五輪招致の選挙戦も、時代の流れとともに変わっていく。
(共同)
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