北海道教育大は21日、札幌校の男性教授がウェブサイトに開設した個人ホームページ(HP)から、卒業生と在学生の個人情報が流出したと発表した。同大はサーバーを停止するとともに卒業生らに謝罪した。個人情報が悪用された報告は今のところないという。
同大によると、流出したのは昨年度、基礎学習開発専攻算数グループに所属した2~4年生計61人分の(1)卒業後の進路調査(2)代数などの履修登録と履修結果(3)ゼミ希望調査--の3項目。卒業生が今月12日、個人情報の流出に気づき、大学に問い合わせて発覚した。
HPは、この教授が研究成果を紹介するために開設。個人情報を掲載したページにアクセスする場合、パスワードを入力して本人確認するが、同大はセキュリティーが甘く流出した可能性が高いとみて、さらに詳しく調べている。【千々部一好】
毎日新聞 2010年4月22日 地方版