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【台風9号】災害1週間の佐用町 いぜん2人行方不明…避難所に100人 (1/2ページ)
兵庫県西部の佐用町などに大きな被害をもたらした台風9号に伴う豪雨から16日で1週間。佐用町内では依然2人が行方不明で、捜索が続けられている。一方、復旧作業は急ピッチで進められているが、現在も約100人が避難所暮らしを余儀なくされ、多くの世帯で断水が続くなど、被災前の生活を取り戻すにはかなりの時間が必要。住民の経済的な打撃も大きく、生活再建に向けた対策も急務となっている。
難航する捜索
県内ではこれまでに豪雨で、4〜86歳の20人の死亡が確認された。佐用町内で亡くなった人は18人。このうち本郷地区では、町営住宅の住民が近くの小学校へ避難する途中、増水した川や側溝に流され、3世帯計8人が死亡した。現在も町内では2人の行方が分からなくなっており、県警や自衛隊、消防が400人態勢で捜索している。
ただ、流されたとされる場所から直線距離で約6キロ下流で発見された犠牲者もおり、県警などは捜索範囲を広げ、レスキュー犬や重機なども投入しているが、川岸などには大量の土砂が堆積(たいせき)しており、捜索は難航している。
行方が分からなくなっている佐用町本郷の小学4年、小林文太君(10)を知る近くの女子高生(16)は「お姉ちゃん(彩乃さん)は亡くなったけど、せめて文太君だけでも元気な姿で見つかってほしい」と祈るように話した。