エコ技術「主戦場」で競う 北京モーターショー開幕へ (2/2ページ)

2010.4.22 05:00

昨年4月に開かれた上海モーターショー。約60万人が訪れた(ブルームバーグ)

昨年4月に開かれた上海モーターショー。約60万人が訪れた(ブルームバーグ)【拡大】

 日本勢では、日産自動車、ホンダ、マツダ、富士重工業、三菱自動車の各社トップが北京を訪れ、中国市場への期待感をアピールする。中国でのシェア争いをめぐり、VWとスズキ、日産・ルノー連合とダイムラーなどに続く業界再編を見据えたトップ会談もありそうだ。

人気支える大需要

 中国のモーターショー人気を支えているのは旺盛な需要だ。中国自動車工業会によると、同国の自動車保有台数は1000人当たり57台で、世界平均の約3分の1と“伸びしろ”が期待できる上、自動車を初めて購入する層も多く底堅い需要があるという。同工業会は10年の新車販売台数を前年比約10%増の1500万台と予測する。

 こうした中で、日米欧に加え、韓国や現地メーカーとの競争も激化。09年に中国国内で投入された新型車は51車種で過去最多を記録。ほぼ毎週のように新車発表が行われる熱狂ぶりだ。

 ただ、昨年の中国市場成長の最大の要因は内需振興のための減税措置だったことから、「国内需要を先食いしているだけでは」との指摘もある。北京モーターショーは成長に持続性があるかどうかの試金石ともなりそうだ。(鈴木正行)

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