エコ技術「主戦場」で競う 北京モーターショー開幕へ (1/2ページ)

2010.4.22 05:00

昨年4月に開かれた上海モーターショー。約60万人が訪れた(ブルームバーグ)

昨年4月に開かれた上海モーターショー。約60万人が訪れた(ブルームバーグ)【拡大】

 北京国際モーターショーが23日に報道陣向けに公開される。昨年の新車販売台数で米国を抜いて世界一になった中国での開催ということもあり、モーターショーとしては最大級の約2100社が出展し、入場者数も世界3大モーターショーに並ぶ見込みだ。各国のメーカーが最先端の環境技術や低燃費の小型車などを披露。中国市場を舞台にした自動車再編への水面下の動きも活発化しそうだ。一般公開は27日~5月2日。

最大80万人見込む

 中国の国際モーターショーは北京と上海で隔年で開かれており、昨年4月の上海モーターショーには約1400社、約60万人が来場した。今回の北京は出展車両が約1000台で、このうち世界初公開が89車種、来場者は前回2008年実績の約68万人に対し、60万~80万人を見込んでいる。

 09年4月以降開かれたモーターショーで比較すると、出展社数はニューデリーの「オートエキスポ2010」と同規模で、入場者数は東京やデトロイト、フランクフルトの世界3大ショーと肩を並べることになる。

 世界のメーカーは中国を「主戦場」と位置付けており、経営トップが訪中してアピールする。独ダイムラーは22日に英国の有名女性歌手を招いたレセプションを開くほか、23日にはツェッチェ会長が記者発表する。独フォルクスワーゲン(VW)も23日、ウィンターコルン会長が「中国における環境車戦略」を発表する予定だ。ただ、アイスランドの火山噴火の影響で独BMWが21日に予定していた記者発表を急遽(きゅうきょ)中止するなどのハプニングもあった。

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