「風呂に入れるだけで、ラドン温泉になる」などとして、インターネットで販売されている鉱石などを調査したところ、対象となったすべての商品で、ラドンやラジウムが水道水と同じ程度しか検出されなかったことがわかり、国民生活センターは、通信販売業者の団体に表示を改善するよう求めました。
調査が行われたのは、「風呂に入れただけで、ラドン温泉やラジウム温泉になる」と宣伝して、インターネットで販売されていた鉱石などの商品10種類です。これらの商品について、「効果が実感できない」といった相談が、この6年間で380件余り寄せられたことから、国民生活センターは、風呂の水に入れて溶け出すラドンやラジウムの量を調べました。その結果、すべての商品で、「ラドン」も「ラジウム」も水道水と同じ程度しか検出されなかったことがわかりました。一方、人体への放射線の影響についても調べましたが、すべての商品を1年間毎日使い続けても、安全上の問題はないことがわかりました。国民生活センターは、通信販売業者の団体に対して、表示を改善するよう求めました。