仲井真弘多知事は20日午前、4・25県民大会への出席について、那覇市内の知事公舎で県政与党幹部と意見交換したが、最終判断を保留した。一方、複数の関係者によると、平野博文官房長官が同日午前、仲井真知事と電話会談したことも分かった。平野長官は「県民大会の参加は慎重に判断して頂きたい」との趣旨を伝えたとみられる。仲井真知事は20日、出席を表明する予定だったが、「もう少し考えたい」と述べたという。
自民党県連の池間淳幹事長、中川京貴幹事長代理、公明党県本の糸洲朝則代表、金城勉幹事長と約1時間面談した仲井真知事は判断の先送りを伝えた。与党はあらためて県民大会への出席を要請した。
池間、金城両氏によると、仲井真知事は「県民大会に出たい気持ちは基本的に一緒だ。もうしばらく待ってほしい」「与党の意見を聞いた上で、具体的な考えをまとめて、近々連絡したい」などと述べたという。
県幹部は「事務方の調整は済んでいる。知事は後援会や経済界など支援者と意見交換をしたいという気持ちがあるのではないか」との見方を示した。